2025/07/28
野生のトマトとの出会い(Y.O.)
僕はこの事業所で月に一度、農業の研修に行ってます。
午前中は室内で講義があり、午後からは野外で実習となっています。
教えてくださる講師の方が気さくでユーモアのある先生でして、書籍やネットからでは得られないたくさんの知識をいただけます。
先日こちらの研修場の農園で、野生のトマトとの出会いがありました。
野生と普通のトマトの違いとは?と思われるかもしれません。
トマトは、茎が折れないように支柱に固定してワキから伸びてくる芽を取りながら1本軸で育てていきます。
よけいな成長エネルギーを使わないために実に栄養が集中して甘いトマトができる。という育て方が一般的なのですが
僕は、せっかく成長しているワキ目をぶちぶち切ってしまうことに抵抗を感じていました。
トマト栽培歴も長くない自分はその育て方に従って育てているのですが…
野生のトマトは、手入れも何もされてなく芽はあちらこちらに伸びきっている。支柱に縛りつけられてもいないので、地べたにも着いてしまっている。どこからがどのトマトなのかもう訳がわからなくなってる!
トマトは地べたに付くと病気になりやすい。なのに、病気にもならず妙にイキイキとしていて、なんでだろうと思いよく観察してみると、たくさん伸びた芽や雑草がクッションになって助け合っていたんです。
僕はこのとき、自然に無駄なものはないのだとより感じるようになり
人がおいしいとお野菜を食べるだけではなくて、植物にとっても清々しく成長できる育て方をしてあげたいなと。大きな目標に気づかせてもらえた一日となりました。
その後、講師の方に野生トマト大きくなりましたか?!と目を輝かせて質問したところ、
「ジャングルのようになってて収穫大変やから育てるのやめた」と笑顔で言われてしまい、こちらも笑ってしまいました。
自然との両立の道はまだまだ険しそうです。