2025/05/14
黙っているけれど(M.T.)

巧言令色鮮し仁ということについて以前語った。これはなぜいけないかというと、人にしゃべらさないということであり、相手が一体どういう心境でこの話を聞いているかに心を配らないということである。従ってたくさんしゃべっている割には人心を掌握していないというか、骨折り損のくたびれ儲けに終わっている場合が多い。ただ言い勝ち功名という少々筋の通らぬことでもどんどん積極的に発信していく人の言う通りに世の中は動いて行くというのも真理である。
僕は先管理者の人と話していて、確かにあまりしゃべらないがぐっとこらえて色々全体のことを思いやってくれているその気持ちが伝わってくると言われた。僕のやりたいことはそれである。これぞまさに巧言令色鮮し仁の真骨頂と言えよう。