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2025/05/22

兵士とて妻子持ち(M.T.)

 軍隊は上から下へ指揮系統が明確という。しかしいくら軍隊であっても、下の者の声、小さな声に耳を傾けない上層部ならば下の者は面従腹背、ついてこない。そこは軍隊であろうが、事業であろうが、宗教団体であろうが同じである。そして事業、宗教団体、軍隊とどれが最も男の世界かというと軍隊かもしれない。

 しかし彼らとて一人もんではないし、家庭に帰れば妻や子供がいる。それゆえ、軍隊の一般的イメージとして、力の強いものが権力を持つという姿勢で以て家庭でも接していれば、嫁さんはすぐにでも逃げていってしまおう。ましてや女性の権利が主張される今の時代である。いくら威張り散らしていても、嫁さんに、もういやと逃げられてしまってはその兵士はたちまちにして困る。その意味で女が強くなった分、男の暴力には歯止めがかかっているのだろう。

 何でもそうだがその草創期は良かった。しかしそれが常態化して大衆化すると、その関係性は乱れていくものである。今度は男が長い間の平和のせいで、危険に身を投じなくなり、ハングリー性が失われて、弱くなっていった。それにより女の強さはフェミニズムという特殊な形をとってしまった。それが世の中の混乱の大きな原因である。

2025/05/20

思わぬ僥倖(M.T.)

 昨日舞ちゃんが勤めるカラオケ喫茶ぶうけでひと悶着あった。その酒癖の悪い女が歌っている最中に、別のグループ五人組がぺちゃくちゃしゃべていた。それに対してその女が「煩い」と叫んだところから始まった。そして四人の女性達が謝っているにもかかわらず、その女はやくざ顔負けのしつこさで、いちゃもん、言いがかりをつけだした。それを止めに入った舞ちゃんにまで頬っぺたを二、三発はり倒すなどやりたい放題やった。その時僕はその女の旦那と、その五人のうちで女性四人を守ろうとして文句を言い出した男との間でこれまた勃発した喧嘩を仲裁していて、その現場を見てなかった。それを見ていたら、『お前何しとんじゃ。こら』と怒鳴り声をあげていただろう。そしてもし向こうが手を挙げてきたら、応戦していだろう。兎に角それで事態は収拾つかなくなった。その五人組は逃げるようにして帰り、そのあとまだその女は今度は舞ちゃんを標的にし出したから、店はマスターと、六時に舞ちゃんと交代する予定になっていた年配の女性に任して、僕と舞ちゃんは裏の公園へ避難することになった。

 しかし神は正直に生きている者の上に微笑むものである。その夫婦が居座る間ずっと舞ちゃんと二人きりの時間を過ごせた。マスターが気を利かして僕が持参していたバドミントンのラケット持ってきて、「ゆっくりしとけ」と労ってくれた。そこで僕と舞ちゃんは、なんとそれまで二十回ほどしか続かなかったラリーを、何の語呂合わせか、還暦を迎えた六十回成し遂げ、思わぬ僥倖に戯れた。そのことを後からその年配の女性に言うと、「ほんま。それは逆にあの客に感謝しなければならないな」と笑ってくれた。これぞ災い転じて福となすがまさに展開された一日だった。

2025/05/20

スタントの心境(M.T.)

 今これを打っている部屋の窓や戸を開け網戸にしている。そこに非常に心地よいそよ風が入り込んできて、すこぶるプリーザントである。さっきこれを書いている途中で、シエスタ(昼寝)してしまった。

 現在の時刻、一時十一分。昼休みが終わったばかりである。さっき迄昼休み中、ユーチューブで二週間限定放映している映画「戦国自衛隊」を見ていた。今は亡き千葉真一が、海の上でヘリに吊り下げられて機関銃を打ち放つスタントを敢行していた。映像で見たらたかがそれだけのことだが、実際にやるとなると、想像以上に風に煽られたり、ヘリが揺れてロープが揺れたり、想定外の身の危険に遭遇するのだろう。

 僕はスタントはしたことはない。しかし偶然に、自転車で猛スピードで走っていて、右方向に五センチほどの段差を上がるときにバランスを崩し、自転車が右方向に倒れるのを咄嗟にハンドルを飛び越えて、右足一本で着地し、事なきを得たことがある。あの時は自転車のハンドルを飛び越えられずに足に引っかかっていたら、右足一本で着地して走って行けなかったらもしかしたら大怪我をしていたかもしれない。スタントに成功するというのはあの時の心境なのかもしれない。

 

2025/05/19

賭博のスリルと人格形成(M.T.)

 昼休みにカードゲームをもう一人のプロジェクトのメンバーと二人でやった。他のメンバーは協力的でない。二人でやったから、僕の方が勝っていたのだが席替えカードによってひっくり返された。その席替えカードは二枚ある故、もう一枚僕が手に入れたら、再び形成は逆転していた。しかし向こうの手に渡ったため、押し切られてしまった。その他にも色んな駆け引きをできるカードがあって、それによって勝敗は二転三転する。この目まぐるしく有利不利が入れ替わるところがこのゲームの醍醐味で、ハラハラドキドキスリル満点のカードゲームである。

 そしてやはり子供がゲームに夢中になるのは、人生を決めるか否かのその勝ち負けにある。勿論そんなことをしてはいけないが、金を賭ける賭博が何が面白いかと言えば、やはりそれによって人生を左右する。少なくともしばらくその人の生活を左右する、財産を失うということにある。負けたら負けたで、暫くその人は金に困らなければならないし、勝ったらその金でその人間の生活が潤う。いわばハラハラドキドキ、そのやってる者にとって、スリル満点なのである。 

 では人は賭博の魔性に負けてしまうのかと言えば、そんなことはない。そこに負けた者をいたわり、労う心や、勝ったら勝った者をさすがと誉め讃える。そこにおいて人格的成長があるのである。ただ、他人の偶然次第(例えばサイコロを振る者次第)で勝ち負けが左右され賭博性が高いものと、よりそこにやる者の腕の見せ所が介在するものがある。この後者をゲームというのだろう。

2025/05/15

人心掌握術(M.T.)

 金曜日、勘違い、誤解されて関係がこじれていたIさんと昨日話が持てた。彼が言うには、前も言ったカードゲームの作品を売り出すとともに、こんなもの今まだに見たことない。素晴らしい。と一気にブームに火をつけるため、その内容については公表しないでくれとのことだった。それに関わって出資することになる僕としては、ある程度の前評判を高めてランディングし、一気にテイクオフさせたい。これは下馬評という、根拠のない噂、興味本位の評価という、マイナスの噂とは違い、スキージャンプを左右する追い風(tailwind)みたいなものである。

 そして何よりもまず、カードやパッケージのイラスト、デザインを描く、人を見つける必要がある。そのI君というのは実力は持っているのだが、そういう人心掌握力に欠ける。人というのはいくらそれはいいですよ。素晴らしいですよと説くだけでは弱い。その頼み込む人の状況を思いやり、その人が何に困っていて、何を求めているのかまで配慮してあげねばならない。ましてや障害を抱える就労の現場である。普通の企業のように金が儲かりますよ。良い待遇が約束されてますよという条件だけで釣るだけでは人は動かない。

 その辺のところを僕が動いてやって、カバーしてやろうと思う。

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