僕はこの事業所とは別に、ファイアーフェニックスという個人の事務所を持っている。朝六時から九時までいて文章を書いているのだが、そこではクーラーをかけてない。いわば暑さとファイティングしているのだ。それを無駄なことと頭から否定する人もいる。いや今の日本人の大半がそうなのかもしれない。しかし僕は「人にできないでっかいこと」「誰もやらないようなこと」をやり遂げたいゆえ、それを敢行している。 しかしそれをやっているからと言って誰も認めてはくれない。それによって、鍛えられ「悪魔の力身につけた 正義のヒーロー」にでもならぬ限り。僕が夏を終えた時そうなっているかどうかわからないが、皆が暑い暑いと困っている中、それとファイティングしている。それゆえ、皆が身につかぬような力を身に着けても、おかしくないはず。またそれを虎視眈々と狙っている。
実をいうと去年の夏もやったのだが、暑さに対する耐性が出来上がってきているのか、皆が暑い暑いとぼやいていても僕はさして汗もかかないし、暑いとは思わない。汗腺の閉じ方も、体温調節機能も、クーラーに入りびたりになっている人間とは違うのかもしれない。
それゆえ夜寝る時も、窓を開け放し、自然の夜風を通して、クーラーを使ってない。
何故こんなことを考えるようになったかというと、クーラーかけながらもよく上着を羽織っている弱者を見かける。それは絶えずクーラーのかかっている部屋にいて、汗をかくことによって起こる発汗作用、体温を調節してホメオスタシスする体温調節機能が狂っているせいと見たからだ。これは冬になればそのまま冷え性、低体温になる。さっきから言っているように体温調節に狂いが生じているのだ。今はそんなこと言わなくなったが、一時流行語にもなったクーラー病というやつである。