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2025/05/20

スタントの心境(M.T.)

 今これを打っている部屋の窓や戸を開け網戸にしている。そこに非常に心地よいそよ風が入り込んできて、すこぶるプリーザントである。さっきこれを書いている途中で、シエスタ(昼寝)してしまった。

 現在の時刻、一時十一分。昼休みが終わったばかりである。さっき迄昼休み中、ユーチューブで二週間限定放映している映画「戦国自衛隊」を見ていた。今は亡き千葉真一が、海の上でヘリに吊り下げられて機関銃を打ち放つスタントを敢行していた。映像で見たらたかがそれだけのことだが、実際にやるとなると、想像以上に風に煽られたり、ヘリが揺れてロープが揺れたり、想定外の身の危険に遭遇するのだろう。

 僕はスタントはしたことはない。しかし偶然に、自転車で猛スピードで走っていて、右方向に五センチほどの段差を上がるときにバランスを崩し、自転車が右方向に倒れるのを咄嗟にハンドルを飛び越えて、右足一本で着地し、事なきを得たことがある。あの時は自転車のハンドルを飛び越えられずに足に引っかかっていたら、右足一本で着地して走って行けなかったらもしかしたら大怪我をしていたかもしれない。スタントに成功するというのはあの時の心境なのかもしれない。

 

2025/05/19

賭博のスリルと人格形成(M.T.)

 昼休みにカードゲームをもう一人のプロジェクトのメンバーと二人でやった。他のメンバーは協力的でない。二人でやったから、僕の方が勝っていたのだが席替えカードによってひっくり返された。その席替えカードは二枚ある故、もう一枚僕が手に入れたら、再び形成は逆転していた。しかし向こうの手に渡ったため、押し切られてしまった。その他にも色んな駆け引きをできるカードがあって、それによって勝敗は二転三転する。この目まぐるしく有利不利が入れ替わるところがこのゲームの醍醐味で、ハラハラドキドキスリル満点のカードゲームである。

 そしてやはり子供がゲームに夢中になるのは、人生を決めるか否かのその勝ち負けにある。勿論そんなことをしてはいけないが、金を賭ける賭博が何が面白いかと言えば、やはりそれによって人生を左右する。少なくともしばらくその人の生活を左右する、財産を失うということにある。負けたら負けたで、暫くその人は金に困らなければならないし、勝ったらその金でその人間の生活が潤う。いわばハラハラドキドキ、そのやってる者にとって、スリル満点なのである。 

 では人は賭博の魔性に負けてしまうのかと言えば、そんなことはない。そこに負けた者をいたわり、労う心や、勝ったら勝った者をさすがと誉め讃える。そこにおいて人格的成長があるのである。ただ、他人の偶然次第(例えばサイコロを振る者次第)で勝ち負けが左右され賭博性が高いものと、よりそこにやる者の腕の見せ所が介在するものがある。この後者をゲームというのだろう。

2025/05/15

人心掌握術(M.T.)

 金曜日、勘違い、誤解されて関係がこじれていたIさんと昨日話が持てた。彼が言うには、前も言ったカードゲームの作品を売り出すとともに、こんなもの今まだに見たことない。素晴らしい。と一気にブームに火をつけるため、その内容については公表しないでくれとのことだった。それに関わって出資することになる僕としては、ある程度の前評判を高めてランディングし、一気にテイクオフさせたい。これは下馬評という、根拠のない噂、興味本位の評価という、マイナスの噂とは違い、スキージャンプを左右する追い風(tailwind)みたいなものである。

 そして何よりもまず、カードやパッケージのイラスト、デザインを描く、人を見つける必要がある。そのI君というのは実力は持っているのだが、そういう人心掌握力に欠ける。人というのはいくらそれはいいですよ。素晴らしいですよと説くだけでは弱い。その頼み込む人の状況を思いやり、その人が何に困っていて、何を求めているのかまで配慮してあげねばならない。ましてや障害を抱える就労の現場である。普通の企業のように金が儲かりますよ。良い待遇が約束されてますよという条件だけで釣るだけでは人は動かない。

 その辺のところを僕が動いてやって、カバーしてやろうと思う。

2025/05/15

敗北の美学(M.T.)

 今これを書いている位置から、利用者のO君が植木を剪定している姿が見える。僕など全くやったこともない作業である。やはり一応その葉っぱが見栄え良く、かつ枯れないようにするのだから、一つの芸術であり生育だろう。やはりその植木に対する僕らが抱ているものとは比べられないような愛情が必要である。それこそ子供を育てるような愛情のようなものが必要なのだろう。それとそれを眺めて人からかっこよく、粋に思われるような芸術観が要求される。そしてその剪定している利用者は四十代前半で、まだそんな魅力はわからないかもしれない。しかしかっこ良いというより渋い、人間年を取れば出てくるそれをそこに表現する人もいよう。
 それは諫言すれば、カラータイマーが鳴り始め、ピンチに立ったウルトラマン。それを垣間見て僕らは「負けるなよ。ウルトラマン。きっと勝ってください。」と祈る。そういう敗北しそうになる美学というか、そしていつしか悪者をやっつけて、人々を安堵させる。そういう敗北しそうな、だけど負けてほしくないそんな美学というものを僕は懐かしく思う。
 それこそ渋みであって、英語で言えばシック。若いとまだわからない大人の魅力である。
2025/05/12

誕生日を祝ってもらって(M.T.)

 昨日何を隠そう誕生日だった。そして舞ちゃんの勤めるカラオケ喫茶で、お祝いしてもらった。店へ入るなり、ケーキを差し出してくれて、ハッピーバースデーの歌による出迎えである。そういうシーンを何回か見たことあるが、まさか自分にしてくれるとは予想してなかったので、殊の外感激した。それから七十歳の先輩の男の人が、千昌夫の、「還暦祝いの歌」を歌ってくれた。そこに、「気がつきゃなんと 六十年よ 白髪小じわが 我が勲章さ 胸を叩いて 悠々と も一度春を呼ぼうをじゃないか 今日はめでたいめでたい 還暦祝い唄」と続く。特に「もう一度春を呼ぼうじゃないか」というところにぐっと来た。
 それから舞ちゃんにルクププの「ひだまりの詩」を歌ってもらった。これはかつてつきあっていた彼のことを回想して、「あなた愛してくれた あなた包んでくれた それは陽だまりでした」という歌である。そして歌い終わって舞台から降りてきたから、「まるで亡くなった人のことを歌っているようやな」というと、むせびながら、「ほんまやな」と泣いているではないか。もし僕が亡くなったときのことを彷彿して、つい涙を落したのならこんな嬉しい事はない。彼女は僕に惚れてるんだと確信した一シーンだった。
 
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