今日は「源氏物語十二人の女」のセミナーに、梅田の曽根崎警察横のメッセージビル2階にある、リビングカルチャーに出向く。その講義というのは女性の細やかな感情の機微を表現した文章ゆえ、どうしても男らしさに欠けるところがある。 ただ男らしさというと強さとか勇ましさを表すことと思われがちだが、この人はと思える女性にその弱さを見せて、「信じてます」と訴えかけるのも男らしさだと思う。これはある意味その男が女性に期待を賭けることであり、女性の力を頼ることである。その講師の男性というのがそういう女性の前で自分の弱さを吐露できるような男らしい男性なのである。
またそうすれば女性も自分のことをそこまで信じて、期待をかけてくれているんやと、心を開いてくれはずである。いわば上にも言ったが、女にいいかっこをつけたいゆえ、強さや、勇ましさを誇示することだけが、男らしさのアピールではない。男ゆえ、強さと、能力があることを求められる。しかしそういう男も女性の前で弱さを吐露できるだけの勇気と、信がなければ本当の意味で女性から慕われない。