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2025/05/22

葵の印籠(M.T.)

 地位、肩書というものは福祉の世界ではあんまり重視されない世界である。それは男に比べて虐げられている女の平等への希求がそうさせているのかもしれない。しかしうちの職員のkさんは肩書というものを重視する。それはある意味女の男に対抗するステータスというか、威張り散らす男への葵の印籠みたいなものなのだろう。こういう「錦の御旗の下仮受けた肩書なのだから、お前らも従わんかい」という服従対象である。

 しかしひょっとしたら今の福祉も曲がり角に来、そういう奥の手も出さねば、利用者のわがままを抑えきれなくなっているのかもしれない。言わば、わがまま千万を言って言うことを聞かぬ奴に対して、権力をかざし、「この印籠が目に入らぬか?」と肩書を持ちだす。上記したように肩書をあまり重視せぬ福祉には、これがある意味秘策のような効果があるのである。

 それ故福祉の世界も2004年に自立支援法が大幅に改正されて二十一年。曲がり角に来ており、従来のやり方ではいろんなところにほころびが来ている。福祉だけじゃなく少子高齢化社会の真っただ中にいる日本の国自体が、めまぐるしい変遷期を迎えつつある。

2025/05/22

葵の印籠(M.T.)

 地位、肩書というものは福祉の世界ではあんまり重視されない世界である。それは男に比べて虐げられている女の平等への希求がそうさせているのかもしれない。しかしうちの職員のkさんは肩書というものを重視する。それはある意味女の男に対抗するステータスというか、威張り散らす男への葵の印籠みたいなものなのだろう。こういう「錦の御旗の下仮受けた肩書なのだから、お前らも従わんかい」という服従対象である。

 しかしひょっとしたら今の福祉も曲がり角に来、そういう奥の手も出さねば、利用者のわがままを抑えきれなくなっているのかもしれない。言わば、わがまま千万を言って言うことを聞かぬ奴に対して、権力をかざし、「この印籠が目に入らぬか?」と肩書を持ちだす。上記したように肩書をあまり重視せぬ福祉には、これがある意味秘策のような効果があるのである。

 それ故福祉の世界も2004年に自立支援法が大幅に改正されて二十一年。曲がり角に来ており、従来のやり方ではいろんなところにほころびが来ている。福祉だけじゃなく少子高齢化社会の真っただ中にいる日本の国自体が、めまぐるしい変遷期を迎えつつある。

2025/05/22

ゲームの攻略本、必勝本(M.T.)

 カードゲームを売り出そうとしているのだが、その攻略本、必勝本も出そうと思っている。僕はゲームに関してさしてやってこなかったし、素人の部類に入る。しかし小さい頃人生ゲームやトランプや花札に興じた経験、体験を懐かしげに思い出してみる。するとやはりそこに何と言っても、「負けてしまう」という小便を漏らしてしまいそうなスリルや、「やった。勝った」という王者になったような優越感。それは子供だった故、何物にも代えがたい快感があった。ゲームの面白さというのは何といってもその童心に帰ったスリルとときめき、驚きである。これを臨場感を持たして文字で体験させたとき、それがたとえ稚拙な専門用語の乏しい、攻略本、必勝本であっても、読む者を魅了し、戦略や決断勝負の世界へ誘える。

 ただゲームというのは負けたら、大損をする。しばらくその人の人生、生活に支障をきたすという賭博性もある。それ故そこのところは金を賭けたりすることなしに、あたかもそれを賭けているかのような世界へと誘うにはどうしたら良いか、説いて行きたいと思う。

2025/05/22

兵士とて妻子持ち(M.T.)

 軍隊は上から下へ指揮系統が明確という。しかしいくら軍隊であっても、下の者の声、小さな声に耳を傾けない上層部ならば下の者は面従腹背、ついてこない。そこは軍隊であろうが、事業であろうが、宗教団体であろうが同じである。そして事業、宗教団体、軍隊とどれが最も男の世界かというと軍隊かもしれない。

 しかし彼らとて一人もんではないし、家庭に帰れば妻や子供がいる。それゆえ、軍隊の一般的イメージとして、力の強いものが権力を持つという姿勢で以て家庭でも接していれば、嫁さんはすぐにでも逃げていってしまおう。ましてや女性の権利が主張される今の時代である。いくら威張り散らしていても、嫁さんに、もういやと逃げられてしまってはその兵士はたちまちにして困る。その意味で女が強くなった分、男の暴力には歯止めがかかっているのだろう。

 何でもそうだがその草創期は良かった。しかしそれが常態化して大衆化すると、その関係性は乱れていくものである。今度は男が長い間の平和のせいで、危険に身を投じなくなり、ハングリー性が失われて、弱くなっていった。それにより女の強さはフェミニズムという特殊な形をとってしまった。それが世の中の混乱の大きな原因である。

2025/05/20

思わぬ僥倖(M.T.)

 昨日舞ちゃんが勤めるカラオケ喫茶ぶうけでひと悶着あった。その酒癖の悪い女が歌っている最中に、別のグループ五人組がぺちゃくちゃしゃべていた。それに対してその女が「煩い」と叫んだところから始まった。そして四人の女性達が謝っているにもかかわらず、その女はやくざ顔負けのしつこさで、いちゃもん、言いがかりをつけだした。それを止めに入った舞ちゃんにまで頬っぺたを二、三発はり倒すなどやりたい放題やった。その時僕はその女の旦那と、その五人のうちで女性四人を守ろうとして文句を言い出した男との間でこれまた勃発した喧嘩を仲裁していて、その現場を見てなかった。それを見ていたら、『お前何しとんじゃ。こら』と怒鳴り声をあげていただろう。そしてもし向こうが手を挙げてきたら、応戦していだろう。兎に角それで事態は収拾つかなくなった。その五人組は逃げるようにして帰り、そのあとまだその女は今度は舞ちゃんを標的にし出したから、店はマスターと、六時に舞ちゃんと交代する予定になっていた年配の女性に任して、僕と舞ちゃんは裏の公園へ避難することになった。

 しかし神は正直に生きている者の上に微笑むものである。その夫婦が居座る間ずっと舞ちゃんと二人きりの時間を過ごせた。マスターが気を利かして僕が持参していたバドミントンのラケット持ってきて、「ゆっくりしとけ」と労ってくれた。そこで僕と舞ちゃんは、なんとそれまで二十回ほどしか続かなかったラリーを、何の語呂合わせか、還暦を迎えた六十回成し遂げ、思わぬ僥倖に戯れた。そのことを後からその年配の女性に言うと、「ほんま。それは逆にあの客に感謝しなければならないな」と笑ってくれた。これぞ災い転じて福となすがまさに展開された一日だった。

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